ケベコワフランス語 vs. 標準フランス語

 

 

 

 

 

 

写真は、建物の屋上スペースを利用し、温室栽培の有機野菜を生産、配達してくれるサービスのLufa Farmsのハロウィーンオープンハウスの風景。地産地消を目指しているので、前から気になっていたが、水耕栽培でも土で作った野菜と同じくらい栄養価があるのか、気になるところだ。作っているのはまだ若くてエネルギッシュな人たちだった。さすがモントリオールな感じで、創始者はマギル大学卒のキレッキレな早口の才女だった。

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最近、うちの近所で、ケベック州政府主催のフランス語会話サロン(無料)がスタートした。普通は政府のコースはCSQ、または永住権がない人は参加できない場合が多い。でもダメ元で問い合わせると、一般的な会話コースではないので、労働許可証があればOKと言われて、早速参加してみた。初日18人が参加し、出身国も多彩でオセアニア以外の大陸全てから大集合みたいな、面白いグループだったのだが、回を重ねるにつれ、人が減っていき、先週からはなんと3人だけになってしまった。集まった人たちがほとんど既にそこそこ話せる人たちだったので、物足りなかったのだろうか。今残ったのは、日本人の私と、ポーランドの翻訳者、そして旧東ドイツ出身の女性と、女だけになってしまった。先生は、教育関係の人らしい(多分高校の先生か?)が、フランス語を教えるのは初めてのケベコワ男性で、このクラスでは、典型的なケベコワの表現を解説するのが主なアクティビティになっている。彼はとっても興味深い人だ。最初の日から、フランス語は教えたことがないとあっさり告白し、実は難聴があり、補聴器を使っているので、ぜひできるだけ大きな声で話してくれと言われた。30代後半くらいのまだ若い男性だ。この先生も正直に指導経験がないなどと言わなければよかったのかもしれないが、私にとっては、とっても難しく感じるケベコワのフランス語を、ゆっくりと解説してもらえる機会ってめったにないので、本当にありがたい。しかも、生徒が3人しかいなくなったため、自分も少し発言せざるを得ない状態になっているので、ますますチャンスである。ちなみにどんなことを習っているのかというと、例えば先日の授業で習った表現。(カッコ内は標準フランス語に直した場合)

Dekessé? (De que c’est? ただし、この表現は標準フランス語にはない。敢えて書くならこれってことで。)
Kisséksé? (Qu’est ce que c’est?)
Kesséssa? (Qu’est ce que c’est ce ça?)
これ全部、これ(それ)なあに?みたいな意味で使われるらしい。
先生曰く、「ケベックでは言葉を省略(economisé)することが多いんだ。」そうなので、
私がすかさず、「わかる!ケベックは寒すぎるから言葉を省略するに違いない。」というと、先生は笑って、「そうかもね。寒いからあんまりしゃべりたくないのかも。」と納得していた。これって例えば、日本の東北の方でも、
「どさ?」「湯さ。」で会話が通じてしまうっていうのと、近い気がする。

実は先日、ケベックフランス語とフランスのような標準フランス語とどちらを習う方がいいのかと友人たちと話したことがある。これは結構複雑な問題だ。ずっと前に、私も標準フランス語の先生ばかりに教わっていたのが急にケベック訛りの先生に切り替わった時、どうしても同じ言語とは信じられないとショックを受けたものだったが、この二つはそのくらい差がある。一方、友人は、元々ケベックの先生に習い続けていて、中級になって初めてフランス人の先生に当たったという、珍しい例なんだけど、彼女は彼女でものすごいショックだったらしい。
モントリオールでは、外で使われているのはケベック発音。で、モントリオールではそこまで訛りの強くないケベコワ(Quebecois、ケベック人とか、ケベックの、ケベックフランス語の、という意味)も、もちろんたくさんいる。たまーに本当にわからないような訛りの強い人もいて、大抵その人たちは地方から出てきた人たちだ。彼らと一緒にこの地で共に暮らすのだから、ケベコワをはじめから習った方が効率がいいのは確かだ。しかし、ケベックのフランス語は文法のルールが少し緩めだと聞いている。最初に緩い方から入って後で厳しくしていくのは難しい。しかも、フランス語の実力を測るTEFAQやTCFなどのテストは、すべて標準フランス語が使われている。なので、フランス語をビジネスレベルに高めたいとか、どこに行っても通じるようになりたい場合は、まず標準フランス語で固めるのがいいと思う。この欠点は、先に標準フランス語を習うと、ケベックフランス語はすごく訛っているようにしか聞こえないことだ。でも、例えば、自分は語学があまり得意ではない方だと感じる人や、そこまで語学に時間を割くゆとりがない場合で、本当にこの地に長く住む意思のある人だったら、最初からケベックのフランス語に集中した方が絶対にここで役に立つと思う。私は、何も知らずに標準フランス語から始めて、いまTEFAQの準備はすべて標準フランス語の先生にお願いしているが、一方でここに住む意思もあるので、ケベックのフランス語が理解でき、少しケベック寄りの発音ができるような感じになりたいと思って、ケベックの交換レッスン仲間を作ったり、ボランティアで地元のお店で働いたりしている。そして、この週に一回のケベック表現会話クラスも、とても貴重な時間だと思っている。おかげさまで、フランス語のレベル的には上がっていないにもかかわらず、ボランティア先では最近、「フランス語が上手くなったわねえ」とほめてもらえる。これって、私のフランス語が大分ケベック寄りになった証じゃないだろうか(笑)

最後に、ケベック人を笑わせるとっておきの表現をシェアするので、自信がある人は試してみて。先生が「まじ典型的ケベコワ」と自信を持って教えてくれた。

Coudon, heu ça t’tenterais-tu d’gôuter à soupe pis d’me dire siet correc.
(=ねえ、スープを飲んでみて、それから味が大丈夫かどうか教えてくれよ。)
まあ、フランス人もびっくりだと思う。アクセントがわかるかどうかのレベルじゃなく、表現がまるで違う。

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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。
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ケベコワフランス語 vs. 標準フランス語」への4件のフィードバック

  1. このフランス語サロンというものに興味があるのですが、フランス語での名称はなんというのか、どう探せば良いのか教えていただけませんか?よろしくお願いします。

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    • CSAIという、移民向けの各種サービスと、フランス語コースを提供する団体です。普通は永住権, CSQ保持者限定のフランス語コースが有名です。でも同じところが、週に1回のもっとカジュアルな無料コースを開いたんです。ちなみにその時の募集は中級上級のみで、入る前にコミュニケーションが取れるか確認がありました。Cours Gratuit de Conversation Français という名前でした。最寄りのCSAIに問いあわせられたら、次期開催場所など教えてくれるかも。いいクラスが見つかるといいですね!

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  2. 初めまして。私は長くフランスに住んでいて、子供達はフランスで生まれ育ちました。現在上の娘はモントリオール大学をこの春卒業し、大学院に通っています。多分、私とちえこさんはお子様の年齢から判断して同年代と推測しております。老後はどうしようかなーなど後ろ向きな私と比べ、新しい地でチャレンジしているちえこさんのブログを拝見すると元気が出てきます。
    丁度先週娘の大学の卒業式がありモントリオールに滞在しておりました。本当にフランス語の発音、表現が違いますね。ニュースなどはまだ聞き取りやすいのですが、人によっては全く何を言っているのか分からず英語の方が理解しやすい場合も多々ありました。表現も、ここまで無理にフランス語にしなくても良いようなもの(例えばケンタッキーフライドチキン。フランスでは英語の通りのKFCです)もあったり。それだけしないと英語に流れてしまうのでしょうね。フランス語ネイティブの娘でさえ最初は聞き取れなかったと申しておりました。ただ!人は断然カナダ人の方が良いです。ヨーロッパではまだ根強く残っているアジア人への偏見もないし、皆さん大らかで優しい。街もとても良い街です。冬はかなり寒いようですが一旦建物の中に入れば上着はいらない位暖かいですしね。日本は建物の中も寒いので案外カナダの方が過ごしやすいかも、と思いました。
    長々失礼いたしました。今後もちえこさんの前向きなブログを楽しみにしています。また、私もモントリオールに行けるよう前向きに頑張りますー。

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    • Monさんへ

      同年代、きっとそうですね。寄る年波と戦いながら(笑)心だけは軽やかに、を目指しています。ずっとフランスに住んでいらしたの、羨ましいです。今一番訪ねたい国です。昔、フランス語がまるでわからない時にパリに旅行に行って、結構冷たくあしらわれてがっかりしたことがあったので、今度は地元の人と会話するぞ!と思っています。娘さんは大学院もモントリオールなのでしょうか?もしそうなら、どこかでお目にかかるかもしれないですね。カナダ、モントリオール、私は気に入っています。多分ヨーロッパよりも緩やかで、気さくな感じだと思いますね。

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