QOL – カナダ移住で生活の質は上がるのか???(職業編)

 

 

 

 

 

写真は、今朝の朝焼け。今日はなかなか明るくならず、7時過ぎから雨がぽつぽつ降ってきた。
最近、涼しい(寒い?)日も多いし、あの冬に向っているんだなあとしみじみ思う。私は実は日本では冬が苦手だった。
ここに来る前、「なぜマレーシアに住んでるの?」とよく聞かれたが、半分冗談で「ここだと冬がないからですよ」って返事していた。そんな私が一年の半分が冬のモントリオールに来た。しかも、日本の実家の5℃くらいのハンパな冬じゃなく、-20℃みたいな命に係わる寒さになる日もあるのだ。(笑)
今日は、そんな寒さを耐えてまで、このカナダに住んで、本当に生活の質が上がるのかどうかを検証してみたい。

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長くこのブログを読み続けてくださっている方はお気づきの様に、私には定期的にネガティブな時期が来る。
陰と陽のバランスを取っているというか、たまに気持ちをどん底まで落としては、また上がってくるの繰り返し。
私には、陰陽両方がとても大切で、どちらがいい悪いとは言えない。
そして、もしかしたら今ちょっとダークエイジに突入中なのかもしれない…なので、普段のFeel Good 的、爽やかな読後感(笑)が味わえないかもしれないのでご注意を。

まずは、身近な移民希望者、うちの相方の例。
うちの相方は、マレーシアではいわゆる工務店のようなビジネスをしていて、職人数名と通常Non-skillの2年契約の外国人労働者数名を雇ってオフィスやコンドミニアムのリノベーションのプロジェクトをしていた。小さい会社だけれども社長だったし、好きな時間に出かけ、好きな時間に仲間とお茶をしたりと自由自在にしていた。彼は内装デザインもできるので、お客さんから要望を聞き出し、デザインのアイデアを出し、図面にして、職人を使って実際のプロジェクトを遂行し、経過を監督するのが主な業務だった。
我が家はお金持ちでは決してなかったが、共働きだし、物価の安いマレーシアで週に何度も外食したり、ちょっとした嗜好品や少しぜいたくなものを手に入れたりするのにいちいち躊躇する必要はない、そんなレベルだった。特に子供たちの物心がついてから以降は、生活も安定しており、子供たちもうちがお金に困っているというイメージを持ったことは一度もなかった気がする。なので、金銭的にも、仕事の満足度という点でも、彼も私も「おおむね満足」できていた。

そんな彼がモントリオールに来て、学生ビザ保持者の配偶者という立場で、オープンワークパーミットを保持し、ここで就活を行った。
オープンワークパーミットを持つというのは、雇用する側の負担が少ないので、仕事を見つけやすいはずなのだが、ここはモントリオール。フランス語ができないとマクドナルドの店員にさえなれない。でも、彼は、元々家業が工務店で、自分も職人のような仕事がきちんとできる、手に職のある人だ。こういうタイプの人は、職種にもよるのだろうが言語が大して重要でないケースがある。マレーシア人だけど中華系で、中国語も広東語も話せるので、大きな中国コミュニティがあるから、彼は仕事に困ることはないだろうと私は思っていた。が、彼は、まずは中国コミュニティ以外のところで仕事を探したいといい、中国語の情報を探さず、普通にKijijiやCraigslistなどの求人情報で興味のあるものを見つけては履歴書を送り始めた。それで、ある北ヨーロッパの施工業者のインタビューに行ったのだが、彼のCVや今までの仕事の写真などを見せたら、
業者氏「うちは規模が小さすぎてあなたのようなスキルのある人はちょっと雇えないけど、実は知り合いに中国人の不動産業の社長がいるから、そこに紹介してあげるよ。」
と言われたそうで、結局、自分の意志には反して中国コミュニティ内ではあるが、その人の口利きで相方はとんとん拍子に仕事を見つけることができた。

とはいえ、マレーシアにいた時の様にすぐに管理職に就けるわけではなく、手に汗して働く職人の仕事をフルタイムでしている。このような職人の仕事は、一般的な事務職の初任時給と比較すると、割がよく(約1.5倍程度)、私からすると、わあ、いいなあ、と思うのだが、この国で資格を持っている職人の場合だと、実は一般事務職時給の2~2.5倍の時給が相場だ。相方はこの国での資格がないため、同じ仕事(あるいはそれ以上、というのはマレーシアではカナダの様に分業制でなく、幅広くなんでもできないといけないので)ができても、その時給はもらえない。もちろん永住権が取れて、資格が取得できれば話は別だけど。

また、彼の同僚で同じく職人をしているエジプトからの移民の男性は、自国では歯科医だったそうだ。医療系は資格取得がさらに難しいようだ。教育系も同じらしい。これはおそらくカナダ全体というよりも、ケベック州が特に厳しいようだ。他の州の場合は、例えば資格取得に足りていない部分だけコースを取って資格を得ることができても、ケベック州では、例えば学部のコースを丸々取り直しで、部分的に付け足すことができないと聞いた。(詳細は各資格ごとに違うと思うので、最新の情報を参照してください)

では、私の場合。私は、マレーシアでは「マレーシアの訛りのある英語を理解でき、操れる(笑)日本人通訳者」として、仕事を得ていた。もちろん、こんなニッチな仕事は、カナダにはない。しかも、モントリオールで通訳の場合、英語とフランス語を両方話せないと仕事の可能性は限りなくゼロに近い。ここ3カ月ほど継続的に求人情報を見ているが、通訳、翻訳だけではなく、事務職も含めて私にできそうな(フランス語を求められない)仕事は片手くらいしかなく、CVを送っても、返事が来る確率は5割以下。この中でNOCAB0(スキルワーカー職)に当てはまるものと言ったら、本当に少ない。これを、最近増えつつある、若くて活きのいいワーキングホリデービザの皆さん、そして既に永住権を所持している皆さんたちと競合しながらの就活だ。唯一こちらが有利なのは、ワークパーミットの期間が3年と長いことと、社会人経験の長さくらいか。(笑)

また、本当にごくわずかなこちらでの就職経験から、職場の状況を見ると、やはり新規参入の移民は不利な気がしている。親が元移民で、本人はカナダ人として生まれ育った場合は話は別なのかもしれない。例え中南米からきてフランス語に支障がない人で、もう永住権を持っている人の場合でも、やはり地元の人よりは立場が弱いのではないか、と思われる雇用条件で働いている人を何人か見た。ましてや、私はまだ、永住権すらない。こちらでは、地元での就業経験が重視される。だから、移民は特に最初の仕事は「どんな仕事でもまずやってみる。」ここで働いたという経験を持つためだ。そして、一歩一歩、ステップアップする。自国で教授だった人、医者だった人、その他の専門職、技術職、管理職など、輝かしい過去を一旦忘れて、とにかく何か始めてみる。それができる人なら、こちらでの生活を楽しめる可能性がある。

逆に、仕事が唯一の生きがいで、何が何でも今までと同じレベルの仕事じゃないといや、という人だと、こちらでの生活は楽しめないかもしれない。

番外編として、思ったような仕事がないなら起業してしまおう、という考え方もある。現にそうしていて、仕事を日本から持ってきて成功している人もいる。もしもいま日本でカナダ行を準備中で、将来日本の仕事をカナダに持って来られる可能性があるなら、今から種は植えておくことをお勧めする。後、IT系で本当にお金になるスキルを持っている人は有利だと思う。特に日本の場合、女性である一定の年齢を超えると再就職が難しいITの専門職(例えばプログラマー)でも、こちらでは英語が問題なく、仕事ができる人なら仕事はある。これはカナダのいいところだ。また、手に職系で言語の強さに左右されない職種はまだ探せばある気がする。

カナダでの生活の質、と大きなテーマに対して、仕事だけに触れるという偏った内容になってしまったが、仮に自分の立場が主婦あるいは主夫で直接自分が就職しないケースだったとしても、一緒に生きる自分のパートナーの仕事の質と満足度は気になるところだし、やはり仕事による自己実現の可否は、多くの人にとって人生の質に大きく関わる気がする。

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